フリマアプリやリユース店の選択肢が増えた今、ブランド古着の売買は身近になりました。一方で、情報不足のまま動くと「相場より安く手放してしまった」「状態が想像と違った」といったミスマッチも起きがち。ここでは、売り手・買い手双方が今日から使えるチェックポイントを整理します。
売る前の準備（Seller）
付属品の確認：タグ・替えボタン・箱・保存袋・ギャランティ。揃うほど評価が安定。
5分メンテ：毛玉取り、スチームでシワ伸ばし、埃取り、型崩れリセット。第一印象で差がつきます。
情報の棚卸し：モデル名／品番／サイズ実寸（肩幅・身幅・着丈 等）／素材／購入時期／使用回数。
撮影の基本：正面・背面・タグ・ディテール・難あり箇所を明瞭に。光は自然光がベター。
相場の把握：同型・近似モデルの取引履歴を横断チェック。季節・サイズ偏差・色希少性・アーカイブ評価は価格に直結します。
売り先の選び方
フリマ／オークション：手取りは上振れしやすい一方、交渉・梱包・発送・クレーム対応の負担が大。
店頭持込：即時性が高いが、移動と待ち時間がネック。
宅配買取：申込〜集荷〜査定〜振込まで自宅完結。専門性が高い業者を選べば文脈（ブランド史、シーズン性、素材・仕様）を加味した査定が期待できます。忙しい人やまとめ売りに向き。
買うときの注意（Buyer）
“表記サイズ”より“実寸”：同ブランドでも年代や品番でシルエットが変化。肩幅・身幅・着丈（パンツはウエスト・股下・ワタリ）を要確認。
状態記載の読み取り：「美品／良好」は主観。襟・袖口のスレ、脇の当たり、ニットのピリング、レザーの乾燥やシワ、靴の減りは写真拡大でチェック。
ニオイと保管：タバコ・香水・カビ臭は画像では判断しづらい。気になるなら事前質問。
真贋の視点：ロゴ縫製、刻印フォント、タグ位置・品質表示、付属品の整合。相場から極端に逸脱した“お得すぎる”価格は警戒。
返品／補償ポリシー：個人間は基本返品不可。ショップ運営のECやポリシー明記の販売元だと安心度が上がります。
価格を左右する“見えない要素”
タイミング：季節立ち上がり、コレクション切替、デザイナー交代や復刻ニュースで相場は動きます。
サイズの偏差：同モデルでも希少サイズは需要の山谷が大。
話題性とアーカイブ再評価：著名人着用やリバイバルで短期的に跳ねることも。
一次情報の価値：購入店舗・レシート・LOOK画像・付属有無は信頼と価格に直結。
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